<レコチャ広場>中国式離婚はなぜこの30年で激増したのか?―中国

Record China    2011年6月6日(月) 21時23分

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2日、中国の作家、沈慕文氏が「中国式離婚はなぜこの30年で激増したのか」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真はッ江蘇省南京市の新婚カップル。

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2011年6月2日、中国の作家、沈慕文(シェン・ムーウェン)氏が「中国式離婚はなぜこの30年で激増したのか」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

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今年1〜3月の中国の離婚件数は前年同期比17.1%増の46万5000組。平均して1日に5000組以上の家庭が破たんしている計算だ。中国の離婚率は70年代末から増え始め、特にここ5年の急増ぶりが目立つ。その大きな原因は「改革開放」だろう。経済が「改革」され、婚姻も「開放」された。70年代末に改革開放の号令が出されてから、人々の意識は天地を覆すほどの変化を遂げたのである。

この30年、中国人は西洋人が提唱する「家族革命」や「性の自由」を真似てきた。だが、こうした文化は完全に「私(個人)」が基準で、夫婦や子どもからなる「私たち(家庭)」が基準ではない。それでも、西洋人は宗教が身を律してくれるが、中国人にはそんなものはない。法律が婚姻を守ってくれる社会でもない。人々の道徳心に期待しても無駄だ。倫理観などどんどん失われてきている。

離婚原因の3割は「不倫」が占める。学歴が低いほど離婚率が高いのも「改革開放」と大いに関係あるようだ。急激な経済発展は農民にも起業のチャンスを与え、彼らの多くは莫大な富を手に入れた。だが、そうなると配偶者をまるで携帯電話のように扱うようになる。糟糠の妻を捨て、新しい妻にバージョンアップさせるというのがお決まりのパターンだ。

こうして考えると、中国式離婚の激増は社会と経済の急激な変化によるものだということが良く分かる。だが、これだけは言いたい。結婚に際して最も重視すべき要素は「愛情」で、結婚生活の土台は「責任感」だ。夫婦を続けるのは時に修行のようでもある。そして、円満な結婚を手に入れるには、正しい場所で正しい時に正しい人と巡り合えるかどうかにもかかっている。(翻訳・編集/NN)

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