水不足が中国経済の足かせに=長江流域の旱ばつは過去50年で最悪―英メディア

Record China    2011年6月6日(月) 15時39分

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3日、長江の中〜下流域で数カ月にわたって旱ばつが続いている。水資源の乏しさと浪費が急成長を続ける中国経済の大きな足かせとなりつつある。写真は浙江省寧波市。

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2011年6月3日、英ロイター通信(中国語版サイト)によれば、長江の中〜下流域で数か月にわたって50年来最悪の旱ばつが続いている。降水量は例年の4〜6割に落ち込んでおり、水資源の乏しさと浪費が急成長を続ける中国経済の大きな足かせとなりつつある。

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長江の水資源は北京をはじめ中国北部の多くの都市にも運ばれているが、この「南水北調」政策によって湖北省にある丹江口ダムの水位は過去10年間で最低となっており、水不足は広範囲にわたる漁業や農業に深刻な影響を与えている。

中国7大湖のひとつである湖北省の洪湖にも干ばつの影響が出ており、湖面面積が大幅に減少している。大部分が水深30cmに届かない状態で、干上がって湖底が露出している場所も多い。現地で漁業を営むある男性は「これほどひどい干ばつは見たことがない。とても生計が立てられる状態ではない。以前は洪水だけを恐れていたのだが…」と語っている。

専門家は、干ばつ後の経済的な影響も心配だと指摘している。今回の旱ばつが中国経済を崩壊させるようなことはないものの、慢性的な水不足と経済成長にともなう水資源の浪費が悪影響を及ぼすことは間違いなく、「水資源の不足が中国経済に大きな脅威、足かせになることは疑いない」と話している。(翻訳・編集/岡田)

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