<中国・少数民族の華>母系社会・通い婚を続けるモソ人(下)―四川・雲南省

Record China    2007年1月21日(日) 11時26分

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モソ人は雲南省と四川省にまたがる瀘沽湖のほとりに住む4万人弱の人々。彼らは母系社会を維持し、通い婚を行うことで知られている。

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四川省と雲南省の境にたたずむ神秘の湖、瀘沽(ルーグー)湖。この付近に暮らす人々は自らをモソ(摩梭)人と呼び、女性が家を継ぐ母系社会であることは前回述べた。

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母系社会と切っても切れない関係にあるのが、モソ語で「アチュ婚」、中国語で「走婚」と呼ばれる彼ら独特の結婚形態である。日本でもかつて行われていた妻問い婚が、ここには今も存在するのだ。もっとも最近は減りつつあるという。各家には女性が男性を迎えるための部屋が設けられており、男女が惹かれ合い結ばれても同じ家に住むことはない。男性は夜になると女性の家に通い、夜明け前には帰って実家で親兄弟と共に働く。男女の関係はお互い気が向く限り続けられ、何者にも拘束はされていない。

生まれた子どもは女性に属し、女性の兄弟が教育係となって育てる。財産も母系に受け継がれるという。

<中国・少数民族の華>シリーズでは、中国の少数民族が持つ文化や伝統、さまざまな表情についてお伝えしている。

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