中国で「犬食派」と「愛犬派」の戦いが勃発―米紙

Record China    2011年6月3日(金) 23時29分

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5月29日、米紙は中国で「犬食派」と「愛犬派」による動物の権利をめぐる戦いが起きていると伝えた。写真は1月、江蘇省連雲港で行われた「犬と猫を食べるのを止めよう」と呼び掛けるイベント。

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2011年5月29日、米紙ワシントン・ポストは「中国の『犬食派』と『愛犬派』による動物の権利をめぐる争い」と題した記事を掲載した。2日付で環球網が伝えた。

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520匹以上の犬がトラックの荷台に詰め込まれ、北京の道路を東北地方に向かって走っている。犬たちはそこで食材としてレストランに売られる運命にあった。だが、通りがかりの動物愛護主義者によってその運命が大きく変わる。彼はトラックを道端に止めさせ、行く手を阻んだ。双方が対峙する様子はあっという間にネット上で話題になり、200人を超える同志が応援に駆け付けた。

中国では最近、犬肉を食べる「犬食派」と、ペットとして可愛がる「愛犬派」による“戦争”が続いている。こうした争いも中国の風俗や文化が変化してきていることの表れだろう。中国で犬を食べる習慣は数百年間も続いており、特に冬は身体を温める食材として重宝がられてきた。それが、近年の経済発展により、犬を買う余裕のある層が増え、動物愛護を唱える機運が高まってきたのだ。

結局、トラック運転手と動物愛護主義者の戦いは、後者が前者に1万7000ドルを支払い、犬を解放してもらうことで決着した。ところが、喜びもつかの間。犬をどこに連れて行けば良いのか、途方に暮れてしまった。さらに悲惨なことに、トラック運転手は任務を果たさなかったことをとがめられ、クビになってしまう。彼はいまだに「犬を食べることのどこが悪い。牛や羊を食べることとどんな違いがあるというのか」と納得いかない様子だ。

動物愛護主義者は、中国に動物虐待を禁じる法律がない以上、自分たちが大騒ぎするのは当然のことだと主張する。統計によると、毎年1000万匹以上の犬がレストランに売られ、劣悪な生活環境に置かれているという。(翻訳・編集/NN)

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