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5月31日、中国で7月1日から施行される「道路安全保護条例」に対し、運送業界から非難の声が噴出している。写真は海南省海口市の埠頭。
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2011年5月31日、中国で7月1日から施行される「道路安全保護条例」に対し、運送業界から非難の声が噴出している。条例で定められた運送用車両やコンテナの規格が実情に合っておらず、取締りが厳しければ国内の物流がストップするとの見方もある。中国の各メディアが伝えた。
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新しい条例では、輸送用車両やコンテナのサイズを細かく規定した上で、従来より厳しい罰則を設けた。過積載など1年に3回以上の違反で運送会社の即時営業停止や担当ドライバーの営業運転資格の取り消しが行われるほか、トラックの違法な改造には最高20万元(約250万円)の罰金が科される。
国内最大の民営車両輸送事業者である北京長久物流有限公司の担当者は、「今までは1度に10台の車を運んでいたが、7月からは4台しか載せることができない。運送コストの上昇は避けられない」と嘆く。またコンテナ貨物の取扱い業者は「コンテナの改造や買い替えに莫大なコストがかかる」と不満を漏らしており、「国内のトラックで規定に合う車両なんて1台もない」と語る関係者もいる。
当局は7月以降、厳しく取締りを行うと通知しているが、全国どの地域でも同じように条例を徹底するのは無理との声も出ており、物流の混乱が懸念されている。(翻訳・編集/JX)
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