「中国戸籍制度は時代遅れ」教育制度でも地方出身者差別=独メディア

Record China    2011年5月26日(木) 10時16分

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24日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ(中国語放送)は、「中国の戸籍制度は時代遅れだ」と指摘した。写真は中国の戸籍証明書。

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2011年5月24日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ(中国語放送)は、中国語版サイトで「出生地が運命を決める」と題する記事を掲載し、「中国の戸籍制度は時代遅れだ」と指摘した。参考消息が伝えた。主な内容は以下の通り。

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中国の戸籍制度は時代遅れである。たとえば出稼ぎ労働者の子供が大都市の有名大学に入りたい場合、都市部出身の子供より良い成績を取らなければ合格できない。募集定員の大半はいわゆる“都市部枠”で、地方出身者向けの枠はごくわずか。田舎の子が都市の大学に入るのは非常に難しいのだ。

戸籍による地域差別は、上海などの大都市で顕著だ。上海に住む出稼ぎ労働者は現在約900万人。彼らが育てる学齢期の子供は約40万人いるが、親が上海の市民権を得るのは非常に難しい。彼らの安価な労働力が経済発展を支えたにもかかわらず、社会的権利はほとんど保障されていない。

上海の名門校・復旦大学に通う河北省出身の学生は、少年時代のすべてを大学入試の勉強に捧げたという。しかし彼は恨み言を言うわけでもなく、「僕たちは上海の学生よりいい成績を取らなければならない」と現状を受け入れている。

中国では1990年代、地方出身の都市部移住者の子女には、学校教育を受ける権利がまったくなかった。メディアなどの要望を受け、政府は教育制度改革に着手。昨年には上海に住む地方出身者の子供たちに対し、9年間の無償教育を提供すると発表し、関連予算約36.9億元(約465億3000万円)を計上した。(翻訳・編集/AA)

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