田んぼに国際色豊かな歓声=アジア諸国からの留学生ら60人が田植えに挑戦ー埼玉県

Record China    2011年5月25日(水) 14時29分

拡大

夏を思わせる日差しの21日、日本で学ぶ中国人ら留学生・就学生たちが埼玉県川越市古谷上の田んぼで田植えに挑戦した。この地域は、東日本大震災で被災した東京電力・福島原子力発電所がある福島県双葉町から南へ約270キロ、のどかな田園地帯と住宅地が続く。

(1 / 6 枚)

「キャーッ、カエル」「冷たくて気持ちがいい」―。夏を思わせる日差しの2011年5月21日、日本で学ぶ留学生・就学生たちが埼玉県川越市古谷上の田んぼで田植えに挑戦、歓声が上がった。この川越市古谷上は、東日本大震災で被災した東京電力・福島原子力発電所(福島県双葉町)から南へ約270キロ、のどかな田園地帯である。

その他の写真

 

集まったのは、首都圏の大学や日本語学校で勉強しているタイ、中国、ベトナム、韓国、スリランカ、フィリピンの各国からの留学生・就学生計60人。市内の子供たちも参加した。世話役の澁谷俊彦さんによると、毎年恒例の国際田植え交流会も今回で6回目、会のモットーは「いつも笑顔・みんな家族」だ。

午後12時半、JR埼京線の最寄り駅・南古谷駅に集合。近くの澁谷さん宅でTシャツ、短パンに着替えた後、日焼け予防の帽子を頭に素足で田んぼに入った。ロープを目印に農家の指導を受けながら、小分けした苗を一つひとつ丁寧に水田に定植した。

 

留学生・就学生の多くにとっても田植えは初めて。最初は恐る恐るだったが、アジア出身の学生たちには土地勘があるのか、作業もスムーズ。約2時間で広さ約60メートル四方の水田に苗を植えた。中国・福建省出身の楊道杰さんは「くにでも田植えの経験がある。やり方は福建と同じ。参加したのは2回目、とても楽しい」と、日焼けした顔をほころばせた。

田植えの後は、澁谷さん宅でギョーザパーティー。夕方まで楽しい語らいが続いた。留学生・就学生たちは東日本大震災の被災地でのボランティア活動も計画。秋には稲刈りの、年末には餅つきの会をそれぞれ予定している。(日本語教師・中村隆二)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携