<在日中国人のブログ>長友選手の“日本式お辞儀”パフォーマンスは先輩たちを超えた証

Record China    2011年5月24日(火) 19時1分

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22日(現地時間)、サッカーイタリアリーグ、インテル・ミラノのDF長友佑都選手が今季2点目を挙げた姿はあちこちのチャンネルで放映された。彼はゴールを決めた後、世界を舞台に“日本式お辞儀”のパフォーマンスを披露した。資料写真。

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2011年5月22日(現地時間)、サッカーイタリア一部リーグ(セリエA)で、インテル・ミラノのDF長友佑都選手がミラノで行われた今季最終節の対カターニア戦で、今季2点目を挙げた姿はあちこちのチャンネルで放映された。福島原発の海水注入中断問題で攻防している政治家たちより、もちろんずっと格好よかった。このような頼もしい姿は、震災後の日本にとって大切なものだ。東日本大震災の体験者として、在日中国人のわたしもこれに共感するところだ。

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セリエAで活躍する日本人選手は長友選手以前に何人かいた。例えばASローマで日本人初セリエA優勝を果たした元日本代表MF中田英寿氏。彼は日本人サッカー選手による海外進出の火付け役の代表人物だ。欧州で活躍し、日本サッカーにとどまらず、アジアサッカーの顔になった。当時は、世界トップレベルのリーグで姿を見せたアジア系選手はそう多くはなかったし、アジア選手にとっては世界の壁が厚い時代だった。

そんな中田選手に敬意を表しつつも、彼の後輩である長友選手は軽々と中田選手を超えたと言わざるを得ない。なぜなら、彼はゴールを決めた後、世界を舞台に“日本式お辞儀”のパフォーマンスを披露、そしてなんと、チームメイトも彼に“お辞儀”を返したのである。その暖かい場面はよく証明していた。緊迫した最高の試合でも、印象的なパフォーマンスを披露する余裕が彼にはあったのだということを。

長友選手だけではなく、独ブンデスリーガ・シャルケの日本代表DF内田篤人も欧州1年目で初タイトルを獲得。激動のシーズンを有終の美で飾った。日本代表MF本田圭佑と彼の所属するCSKAモスクワがロシアカップでも優勝した。日本人選手が世界進出を果たしていく過程は、同じアジアの中国人として、そして一サッカーファンとして見守ってきた。私が来日した98年、まもなくW杯フランス大会が開催され、日本代表はドーハの悲劇を乗り越えてワールドカップ初出場を果たした。

当時、私は奈良の学校に通い、日本語を勉強していた。大安寺の借り家にはテレビがなく、また、私自身もテレビを買うことはできず、かといって買ったとしても全く内容は分からなかったはず。日本初戦の相手はアルゼンチン。その日はやはり我慢できず、自転車で白豪寺の友人のアパートに向かった。奈良を知っている人はよくご存知だと思いますが、奈良の街は坂が多く、しかもどの道もよく似ている。結果的には道に迷い、その試合は見ることができなかった。

それ以来あっという間、来日して12年の月日が過ぎ、日本は既にW杯に4回も出場し、うち2回はベスト16に進出した。

私はこれからも一サッカーファンとしてサッカーを愛し続け、日本のサッカーも応援し続けると思う。同様に、今回の被災地にも私のようなサッカーを愛する人が多くいると思う。2014年ブラジル大会でも、長友選手たちの活躍を本当に心から期待して、楽しみにしている。(36歳男性/在日11年/技術者・中国最大の日本専門情報サイトrecordjapan.net所属)

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