四川大地震から3年…新居購入の負債、見つからない働き口=奇跡の復興の裏で―中国

Record China    2011年5月13日(金) 19時41分

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12日、約8万7000人の死者・不明者を出した四川大地震から3年を迎えたこの日、米華字メディアは「奇跡の復興の裏で、多くの庶民は乏しい就業機会と新居につぎ込んだ負債に苦しんでいる」と報じた。写真は震災後に丸ごと移転した四川省北川チャン族自治県の新市街。

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2011年5月12日、中国で約8万7000人の死者・行方不明者を出した四川大地震からちょうど3年を迎えたこの日、米華字ニュースサイト・多維新聞(DWnews)は「奇跡の復興を遂げた裏で、多くの庶民は乏しい就業機会と新居につぎ込んだ負債に苦しんでいる」と報じた。

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08年5月12日、四川省で発生したマグニチュード8.0の地震。死者・不明者含めて約8万7000人の犠牲者を出し、数百万人が住む家を失った。それから3年。中国政府は8850億元(約10兆9700億円)の資金を投じ、被災した37市町村、学校3000校、高速道路4500kmの再建事業に充てた。その迅速な復興について、温家宝(おん・かほう)首相は「この3年間にわたる被災地のめざましい変化は、被災者たちが決してくじけなかったことを物語っている」と語っているが、実際のところ、いまだ解決しない問題は山積していると考えられる。

新居を購入するために背負った多額の借金、そしてそれを返済するための就職口の不足、こうした問題が現地住民に大きな重圧を与えている。今後、中国政府は3〜5年の間に、四川省の貧困地域を対象とした30億元(約370億円)の資金援助を予定しているが、地元住民の間からは「資金は果たして庶民の間に行きわたるのか?」との懸念も湧いているようだ。ある市民は「そのうちの1%でも我々に渡れば十分ありがたいのだが」と、皮肉交じりに話した。(翻訳・編集/愛玉)

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