「双頭の赤ちゃん」誕生=子どもたちをどう養うのか、悲嘆に暮れる農民の両親―四川省遂寧市

Record China    2011年5月8日(日) 11時24分

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5日、四川省遂寧市で結合双生児の赤ちゃんが生まれた。一般的な事例と異なり、赤ちゃんは頭部は二つあるものの、その下の体は結合しており、一つしかない。きわめてまれな例であり、中国では初という。写真は中国の産婦人科病院。

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2011年5月5日、四川省遂寧市で結合双生児の赤ちゃんが生まれた。一般的な事例と異なり、赤ちゃんは頭部こそ二つあるものの、その下の体は結合しており、一つしかない。きわめてまれな例であり、中国では初だという。7日、華西都市報が伝えた。以下はその抄訳。

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双子の父親・廖国軍(リャオ・グゥオジュン)さんと母親の包橋英(バオ・チャオイン)さん。昨年8月、出稼ぎ先の広東省で妊娠に気がついた。ほどなくして2人は故郷に戻り、出産に備えた。今年2月、エコー検査を受けた時には単胎と判定されたが、今月3日、病院の検査で結合双生児であることが判明した。

2人は妊娠中絶を望んだが、すでに出産目前の時期。もう間に合わなかった。5日、帝王切開で双子は生まれた。きわめてまれな「双頭の赤ちゃん」誕生は現地のビッグニュースとなり、同じ病院にいる妊婦やその家族らが一目見ようと集まってきたという。

娘の誕生を見た廖さんと包さん。2人の顔に喜びはなかった。「双子の娘を授かったのは、本来ならば嬉しいことです。ただ双子の娘を見た時、最初は受け入れられなかったほどです」と廖さんは話す。

農民の自分がどうやって娘たちを養えるのか、分離手術はできるのか、娘たちはどうやって暮らしていくのか。廖さん夫妻には多くの悩みが突きつけられた。「もしトラック1台分のさつまいもを売ったとしても、入院1回分の費用にもならないでしょう」と廖さんは話す。

6日、専門家による会議が開催された。双子は頭部、脊柱、食道は二つあるものの、心臓は一つ半、他の器官は一つしかない。分離手術は不可能との結論に達している。(翻訳・編集/KT)

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