<中国・少数民族の華>奴隷制度を持っていたイ族(下)―雲南省

Record China    2007年1月18日(木) 14時27分

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イ族女性の民族衣装には、植物や動物など自然界にある物がモチーフとして多く使われている。彼女たちは幼少の頃から刺しゅうを習い、刺しゅうができない女性はいないのだそうだ。

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人口約650万人、中国政府が公認している56の民族の中で、7番目に数が多いというイ族の人々。独自の言葉や風習、文化を持つ彼らの衣装は、場所によって大きく異なる。

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写真は雲南省の楚雄イ族自治州に住むイ族の女性たち。ここは標高が最も高い地点で3657mあり、62万4000人のイ族が居住している。この写真は昨年1月に撮影されたもので、女性ばかりがみな美しくおめかしして、酒を飲んだりダンスをしたりして楽しんでいる。

彼らは1000年以上の間、高山と谷の間のこの場所で暮らしてきた。周囲の美しい自然環境は、民族衣装にも大きな影響を与えてきたという。イ族の人々は大自然を観察し、刺しゅうや編み込み、貼り付けなどの服飾技術を発達させ、布地の上に表現してきた。そのモチーフとなったのは花や草、鳥、けもの、木、果実など。どれも自然界と暮らしの中に存在するものだ。

色使いのセンスも卓越しており、ズボンやスカート、エプロン、靴、そして「鶏冠帽」といわれるニワトリのとさかのような帽子など、そこかしこを華やかに彩った。特に好まれるのは、赤、緑、黄、白、オレンジ色、紫などの色である。イ族の女性は幼少の頃から刺しゅうを習う。どんな女性でも刺しゅうができない人はおらず、どの村にも有名な刺しゅうの達人がいるのだそうだ。

<中国・少数民族の華>シリーズでは、中国の少数民族が持つ文化や伝統、さまざまな表情についてお伝えしている。

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