2011年5月4日、オーストラリアのラッド外相は米ワシントンで、国際社会に対し「世界経済の継続的な発展のため、中国を積極的に国際組織に受け入れるべきだ」と呼びかけた。英国営放送・BBC中国版サイトが伝えた。

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それによると、ラッド外相は中国の経済発展を踏まえた上で、「国際社会の均衡を保つためにも、中国との関係緊密化が重要だ」と述べた。さらに、今後40年間に世界経済が成長を続けられるかどうかは、東アジア情勢の安定化にかかっているとの見通しを示した。特に08年、世界金融危機を受けて開かれた主要20カ国・地域（G20）首脳会合で中国が果たした役割と、東アジアサミットの重要性を強調した。

一方で、中国の環境汚染や人権問題に対する国際社会の懸念に理解を示しつつ、中国指導者との対話には、「和諧（調和）」に代表される中国式の思考方法への理解が不可欠だと述べた。さらに、中国国内で最近相次いでいる人権活動家の拘束に触れ、中東諸国の民主化運動が飛び火することへの懸念を表明し、1989年の天安門事件が中国指導者に残した後遺症について指摘した。その上で、中国との対話には反中国的な姿勢をやめ、共通の利益を目指した“第三の方法”を模索すべきだと提案した。（翻訳・編集/AA）