<レコチャ広場>「漢字は韓国人の祖先が発明」は単なる売名行為

Record China    2011年4月26日(火) 19時41分

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25日、中国在住の韓国人ブロガー、金宰賢氏は「ある韓国人の目に映った“漢字は中国の文字ではない”」と題した記事を発表した。資料写真。

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2011年4月25日、中国在住の韓国人ブロガー、金宰賢氏のブログ「ある韓国人の目に映った“漢字は中国の文字ではない”」が中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載された。以下はその内容。

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21日付の中国紙・環球時報に掲載された「韓国の著名な学者が『漢字を発明したのはわが祖先、中国の学会も承認している』と発言」との記事が、物議を醸している。これを知った中国ネットユーザーの多くは顔をしかめてこう言っているだろう。「『棒子』(韓国・朝鮮人の蔑称)がこれほど恥知らずとは!」

筆者もこのニュースに戸惑いを感じている。中国人の韓国人に対する好意も損なわれてしまうのではないだろうか。筆者もすでに中国人の友人数人から「韓国の学者が本当にこんなことを言ったのか?」と聞かれた。そこで、このニュースを分析してみると背景にいくつかの問題点が潜んでいることが分かった。

ここ数年、中国各紙で「ソウル大学の×××教授が『漢字を発明したのはわが祖先』だと言っている」「孫文の祖先も韓国人だと言っている」といった類のニュースが頻繁に報じられている。だが、良く調べてみると、中国紙が報じた「ソウル大学の×××教授」は実在せず、そうしたニュースを掲載した韓国紙もない。

今回だけは確かに、仁済大学の陳泰夏(チン・テハ)客員教授が17日にネットメディア「New Daily」の取材で環球時報が報じた通りの発言をしているが、この「New Daily」は韓国の「極右派」メディアであることに注意して頂きたい。その偏った報道姿勢は北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」と良く似ている。韓国で「New Daily」の読者はごくわずかだし、記事内容を鵜呑みにする人もいない。

この主張を最初に説いたのは韓民族文化研究院・姜東敏(カン・ドンミン)理事長だ。かつて韓国の安浩相(アン・ホサン)初代文教部長官が中国の言語学者、林語堂(リン・ユータン)に「中国が韓国に漢字を伝えたせいで厄介事が増えた」とこぼしたところ、林が「漢字はあなたたちの祖先、東夷族が創造したものだ」と言い返したというものだが、姜理事長は何の証拠も示していない。

要するに彼らは世間の注目を集めたかっただけなのだ。姜理事長は「全国漢字教育促進総連合会」の理事長も兼任している。恐らく漢字教育を普及させたいとの思いから、根拠もない話を広めたのだろう。中韓のこうしたいざこざは、双方の一部メディアやネットユーザーが大騒ぎして炎上するパターンが多い。だが、一般の韓国人は漢字や多くの文化が中国から伝わって来たものだと認識している。筆者は中国の友人たちに声を大にして言いたい。「韓国人は皆さんが思っているほど極端ではない」と。(翻訳・編集/NN)

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