「放射能怖い…」、埼玉県から中国人研修生・留学生が大量帰国―日本

Record China    2011年4月23日(土) 17時1分

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22日、福島第1原発事故の後、埼玉県で中国人研修生や留学生が大量に帰国する現象が続いている。写真は3月17日、中国東方航空の便で南京に到着した在日中国人。

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2011年4月22日、福島第1原発事故の後、埼玉県で中国人研修生や留学生が大量に帰国する現象が続いている。華字紙・日本新華僑報が伝えた。

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未曽有の大地震と放射能漏れへの恐怖からパニックに陥った中国人研修生や留学生が、埼玉を離れ、帰国したり西日本に避難したりしている。埼玉県は県内在住の外国人に「放射線量は健康被害が起きるレベルには達していない」と冷静な行動を呼び掛けている。

川口市内にある12の鋳物工場には中国、ベトナムから合わせて140人の技術研修生が来ていたが、福島第1原発事故の後、うち7人の中国人が帰国した。研修生は工場で労働力の主力となっており、経営者らは頭を抱えている。

技術研修生の受け入れ窓口となっている「協同組合川口鋳物海研会」(加盟22社)によると、同組合は先月19日に市内の産業文化会館で原発事故に関する説明会を中国人研修生向けに開催。66人いる中国人研修生のうち、60人が参加した。

説明会では「川口市は福島第1原発から220km離れており、心配はいらない」と話したが、研修生たちは「病気になったら誰が責任をとってくれるのか?」と不安を隠せない様子だった。研修生たちの意向を聞いてみると、12人が早めの帰国を希望。その後5人が引き留めに応じ、最終的に7人が先月下旬に帰国した。

また、川越市の尚美学園大学には中国や韓国からの留学生が約500人在籍しているが、うち約80人が、期限が過ぎても履修科目の登録を済ませていない。大学によると、一部留学生は原発事故を恐れ、一時帰国や西日本へ避難した。「余震が落ち着いてくる5月末ごろには戻って来るかもしれない」との見方を示している。(翻訳・編集/NN)

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