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22日、経済成長著しい中国では7割が「生活が苦しい」と感じていることが、ギャラップの調査で判明した。写真は湖北省宜昌市のスーパー。
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2011年4月22日、米調査会社ギャラップが発表した2010年の幸福度調査によると、自分の生活について「満足している」と感じている中国人は全体の12%でしかなく、逆に「苦しい」と感じている中国人は71%もいることが分かった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの中国語版ウェブサイトが伝えた。
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不動産や食料品価格の高騰が背景にあるとみられるが、この調査結果は同じく米国の調査機関であるピュー・リサーチ・センターが先に発表した「多くの中国人は生活に対して楽観的」との調査結果と大きく異なる。その原因として、ピュー・リサーチ・センターの中国人データ数がギャラップの3倍以上であることや、両社の調査対象地域が異なることなどが考えられる。興味深い点は、同じく目覚しい経済発展を遂げているインドやベトナムでも、ギャラップ調査では「生活に満足」と答えた割合がそれぞれ全体の17%と16%でかなり低いことだ。
米プリンストン大学のアンガス・ディートン経済学教授は「生活満足度と国民1人当たりのGDP(国内総生産)は相関関係にあり、国が豊かになれば国民も幸せになる」と指摘する。だが、文化的角度から中国人の悲観的な生活観を分析すると、長い歴史のなかで繁栄と衰退を繰り返してきたため楽観的な将来予測ができない体質になっている可能性もあるという。(翻訳・編集/本郷)
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