中国食品の危険性は無限、管理体制甘く―英メディア

Record China    2011年4月21日(木) 11時32分

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19日、英メディアは「中国食品の危険は無限」と題した記事を掲載した。写真は3月15日、「痩肉精」入りの飼料をブタに与えていた河南省の養豚業者。大半は食肉加工大手「双匯」に納入されていた。

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2011年4月19日、英フィナンシャル・タイムズの中国語版ウェブサイトは「中国食品の危険は無限」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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「メラミン入り粉ミルク」から「染色マントウ(蒸しパン)」まで食品が化学実験品と化し、社会を震撼させている。法律はあっても守られない、管理監督が徹底されていない、管理監督をすべき立場の者から製造者に至るまで最低限の責任感すら持ち合わせていない―この3点が食の安全を崩壊させる主因だろう。

中国にも食の安全に関する法律はきちんとある。だが、どんなに法を整備したところで根本から解決しようとしなければ意味がない。メラミン事件では表面上、法的な処理はかなり厳しく行われたが、そもそもメラミンはどこから入手したものなのかは追求されず、メラミン生産業者や科学者たちの責任も問われなかった。ただ、見せしめのように粉ミルクの販売業者は死刑、メーカー責任者は無期懲役、役人も左遷されて終わりになるだろう。

食肉加工メーカー大手「双匯」の製品から「痩肉精(塩酸クレンブテロール)」が検出された問題でも、双匯は「痩肉精」入りの飼料を食べたブタの肉をつかまされたとして被害者面をしている。他の食肉加工メーカーもまるで他人事のようだ。南京でも「痩肉精」が出回っていたことが発覚したが、市政府は「管理監督を強化し、市民に安全なブタ肉を供給する」と述べただけで、事件はあっさりと幕を閉じた。

中国の生産加工業者は約44万8000にも上る。うち80%は10人以下の小規模工場だ。これほどの数であれば監視の目が行き届かなくても不思議ではない。2009年に施行された「食品安全法」では小規模工場への許可を取り消すことが盛り込まれたが、大多数の省・市・区では彼らを取り締まるための条例が公布されていない。メーカーが人の命を弄ぶようなことを平気で出来るのも、管理体制が甘いことを知っているからだろう。(翻訳・編集/NN)

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