リハビリテーション・サービスへの需要は“爆発寸前”、高齢化と変性疾患の増加で―中国

Record China    2011年4月5日(火) 10時29分

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1日、中国で人口の高齢化と変性疾患の発病率増加によるリハビリテーション・サービスへの需要が急激に高まっている。しかし同サービスを提供できる医療機関は中国国内には非常に少ないのが現状だ。写真は身体を鍛える長春市の住民。

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2011年4月1日、中国で、人口の高齢化と変性疾患の発病率増加によるリハビリテーション・サービスへの需要が急激に高まっている。しかし同サービスを提供できる医療機関は中国国内には非常に少ないのが現状だ。経済参考報電子版が伝えた。

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記事によると、必要なリハビリを受けることができない患者や家族の経済的、心理的負担は計り知れないほど大きいという。中国衛生部医政司総合所の樊静(ファン・ジン)所長によると、中国には現在3288カ所の総合病院にリハビリテーション科があるが、それでも総国内の総合病院の総数の24.6%にすぎない。リハビリテーション病棟があるのはそのさらに約半分だという。

各種リハビリ専門病院は全国で338カ所しかなく、内科や呼吸器科などの専門病院全体の9.1%にとどまっている。リハビリ患者のためのベッド数は全国で5万2047床、リハビリテーション医療に従事する医師、治療士、看護士などの専門技術者は3万9833人。

中国現代リハビリ医学の第一人者、中山大学リハビリテーション医学科の卓大宏(ジュオ・ダーホン)教授は「中国には現在、寝たきりや要介護の高齢者が約2700万人、障害者が8296万人存在する。このためリハビリサービスへの需要は『爆発』寸前だ」と話す。このような状況の中、中国衛生部は民間資本のリハビリサービス関連事業への参入について、規制緩和に踏み切り積極的に支援する姿勢を示している。(翻訳・編集/本郷)

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