戸籍制度改革を加速させよ、貧乏人が一生貧乏人のままであってはならない―中国紙

Record China    2011年4月2日(土) 10時13分

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31日、中国共産党機関紙・人民日報は、人の一生を生まれながらに決めてしまう戸籍制度の弊害を指摘。改革を加速させ、公共サービスの均等化を促進させるべきだと論じた。写真は06年2月、第2代身分証を発給され喜ぶ成都市金堂県の村民たち。

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2011年3月31日、中国共産党機関紙・人民日報は、人の一生を生まれながらに決めてしまう戸籍制度の弊害を指摘。改革を加速させ、公共サービスの均等化を促進させるべきだと論じた。

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中国の現行の戸籍制度は「農業戸籍」と「非農業戸籍(都市戸籍)」に分けられ、農業戸籍の人が都市で生活しても、都市戸籍の人と同じ公共サービスは受けられない。都市で働く出稼ぎ農民の子どもたちは地元の学校にも通えず、農民工の子女が通う独自の学校に通うしかない。地元に戸籍がないため、大学受験にも参加できない。

学歴社会の中国では大学を卒業していなければ高収入の仕事に就くことは難しい。これでは貧困の連鎖を断ち切ることは難しい。それでも最近は血のにじむような努力で貧困から脱出した“農民工二世”もいるが、大部分は生まれながらにして貧困が決定づけられたような人生を送っているのが現状だ。

記事は、こうした格差を解消すべく、戸籍制度改革を加速させ、「貧乏人が運命を変える術がない社会」を変えるべきだと訴えている。(翻訳・編集/NN)

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