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4月1日より2カ月間、珠江流域では初の禁漁が実施される。魚類の生息数回復と水質改善が目的だが、たった2カ月の禁漁で効果があるのか、禁漁期間中の漁民の生活保障など問題が山積している。写真は広東省中山市の漁港。
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2011年4月1日より2カ月間、珠江流域では初の禁漁が実施される。3月29日、広州日報が伝えた。以下はその抄訳。
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中国南部の大河・珠江。4月1日より史上初の禁漁が実施される。長江に続く大規模禁漁となる。専門家は広州市の取水口である西江の生態バランス、飲用水水質の改善に重要な意義を持つと評価した。禁漁により魚類が増えることで、水の富栄養化に歯止めがかかることが期待される。
一方でたった2カ月の禁漁では意味がないとの声も上がっている。65歳の漁民・何亜友(ホー・ヤーヨウ)さんは「禁漁するならば5年間続けたほうがいい。それぐらいしなければ魚は育たない」と話した。十代の頃から漁業を続けている何さん、生涯で最大の大物は35キロもの巨大な魚だったが、とらえたのはもう30年以上も前のことだ。
一方で長年漁業に従事してきた漁民たちからは、漁を禁じられたら何をして働けばいいのかわからないとの不安も聞こえる。禁漁期間中、漁民に補償金を支払うことが検討されているが、詳細はまだ決定していないという。(翻訳・編集/KT)