減りつつある「地下の万里の長城」、カーレーズの補強工事―新疆トルファン市

Record China    2007年1月13日(土) 17時53分

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古代中国における3大工学のひとつといわれる、砂漠の地下水路・カーレーズ。現在も人々に生活用水を供給する大切なカーレーズの一部が崩れ、補強工事が行われた。

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2007年1月12日、新疆トルファン(吐魯番)市で、1460年に作られた「カーレーズ」の補強工事が始まった。最近内部が崩れたため、約20mの区間で地下水道が詰まってしまったのだ。今後さらに広範囲にわたって崩れる恐れがあり、そうなると周辺住民の生活用水利用に大きな影響を及ぼすことになる。

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カーレーズ(坎儿井)は、西アジアや北部アフリカなど乾燥地帯にみられる水利施設・カナートに同じ。天山山脈の麓から砂漠の中まで一定間隔で竪井戸を掘り、その底を横につないで水を集落に引く地下水道である。

カーレーズの全長は5000km、世界最大の地下水利灌漑システムであり、「地下の万里の長城」とたたえられる。万里の長城、京杭大運河と並び中国古代の3大工学とも称される。ここ数年、地下水量の減少や、過度の採掘により、カーレーズが次第に干上がっており問題になっている。新彊のカーレーズの数は、1957年の1784本から2003年の614本に減少した。

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