<CTR特別提供・中国実態調査>内需拡大と物価上昇で成長する小売業界、2010年の勢力図

Record China    2011年3月23日(水) 4時15分

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1日、消費者調査大手Kantar Worldpanel Chinaが、中国国内の日用品小売業のシェアに関する調査結果を発表した。2010年は前年に比べ、内需増大と物価上昇の2点を背景に、日用品の消費額が16%の伸び。写真はCRヴァンガードの店舗。

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2011年3月1日、消費者調査大手Kantar Worldpanel(前・TNS Worldpanel) Chinaが、中国国内の日用品小売業のシェアに関する調査結果を発表した。2010年は前年に比べ、内需増大と物価上昇の2点を背景に、日用品(低価格の消費者向けの製品/FMCG)の消費額が16%の伸び。米小売最大手ウォルマート・ストアーズや仏系カルフールなど、世界大手の利用率がとくに成長を見せる中、最大の勝ち組となったのは台湾系小売・CRヴァンガード (華潤万家)だった。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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2010年第4四半期、米小売最大手ウォルマート・ストアーズと台湾系小売大手トラストマート(好又多)が完全合併後、市場全売上額の7.5%を占め、CRヴァンガードの6.7%を抜いて首位に立った。しかし前3期と比較すると、ウォルマートの成長の勢いはトラストマートが足を引っ張る形で鈍ってきている。前3期に比較し、さらに伸び悩んでいるのはカルフールで、すでに大都市圏の一部店舗では撤退をはじめている。一方、中小都市への進出に的を絞ったRT-マート(大潤發)が善戦し、6.2%にシェアを伸ばした。2011年1月に開店した10店のうち、7店舗が中小都市に構えている。

CRヴァンガードを「最大の勝ち組」とした背景には、同チェーンが2010年の1年間で新規出店数を40店まで達成したことがある。積極的な買収・合併と中小都市への進出がその成功の背景にある。

■2010年中国国内小売大手の販売額シェア

1位・ウォルマート・グループ8.0%

うち、ウォルマート・ストアーズ 5.1%

トラストマート(好又多) 2.7%

2位・CRヴァンガード (華潤万家) 6.6%

3位・RT-マート(大潤發) 6.1%

4位・カルフール(家楽福) 5.1%

5位・百聯4.3%

6位・ハイモール(楽購) 2.1%

6位・ウーマート(物美) 2.1%

8位・中百1.9%

9位・北京華聯1.7%

9位・欧尚 1.7% (翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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