日本の被災地を取材して=日本への同情、そして賞賛―米紙

Record China    2011年3月20日(日) 11時12分

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12日、「日本への同情、そして賞賛」と題する記事を米紙が掲載した。写真は津波が去った後の宮城県多賀城市。

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2011年3月12日、米ニューヨーク・タイムズは、「日本への同情、そして賞賛」と題する記事を掲載した。以下はその抄訳。

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筆者は阪神大震災発生時、ニューヨーク・タイムズ日本支局で取材した経験がある。ただし、観察の対象は日本政府ではなかった。日本政府は外国の救助犬に頼ることしかできず、面子をつぶした。震災後最初の数日間、政府の無能は瓦礫の下で救援を待っている多くの生存者の命を失わせた。

われわれが取材しなければならないのは、日本人の忍耐強さ、落ち着き、そして秩序を守り高貴さにあふれた人間性だ。破滅的被害を受けた神戸の街で、私は強盗事件や救援物資の強奪事件を探し回った。ある日ついに、願いかなって、2人の強盗に遭った商店の主人を見つけることができた。私は質問した。「天災に乗じた同胞の犯罪に驚きましたか?」と。彼は驚きの表情で「強盗が日本人だと誰が言った?彼らは外国人だった」と答えたのだ。

私は日本社会を美化するつもりはない。その端正な仮面の下には、学校から工場に至るまで弱者を虐げる文化があるし、暴力団も違法活動で利益をほしいままにしている。官民癒着により有力者が納税者の金を独占している。ただ驚いたのは、阪神大震災後、暴力団組織まで被災者に物資の配給活動にあたっていたことだ。

日本人には不平を言わずひたすら耐える精神がある。私の長男が通っていた小学校では、すべての児童が真冬にも半袖を着ていた。この忍耐の精神が日本を敗戦から立ち上がらせた。バブル崩壊後の「失われた10年」にあっても平常心を失わなかった。日本人はもっと怨むことを覚えたほうがいいのかもしれない。そうすれば体制はもっと民衆に心を向けるようになるだろう。(翻訳・編集/津野尾)

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