「日本人の日ごろの行いが地震被害食い止めた」…ある在日中国人との会話

Record China    2011年3月14日(月) 23時13分

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11日に日本を襲った東日本大震災。なじみの中華料理屋を経営する上海出身の若い中国人夫婦は、日本人は日ごろの行いがいいから地震の被害が少なくて済んだと力説していた。写真は中国の仏教寺院。

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2011年3月11日に日本を襲った東日本大震災。この日の夜、帰宅がかなわず勤務先で夜を明かすことになった人々や、ガスを使った調理を再開できない近隣の人々で、なじみの中華料理屋は猫の手も借りたいほどの大繁盛に陥っていた。こんな日に営業を続ける彼らの勇気にも驚いたが、あまりの混雑ぶりに、店主は喜ぶどころか完全にパニックに陥っていた。都内のやや下町に位置する、ある繁華街でのことである。

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後日改めて、上海出身の若い中国人夫婦が経営するこの中華料理屋を訪れた。

「日本人の私ですら、こんなに恐ろしい地震は生まれて初めてだったのだけど…あなたたちはさぞかし怖かったでしょう?」と店主夫妻に尋ねると、「周囲の在日中国人はみんな、帰国チケットを求めて右往左往している」とのこと。しかし、本人たちは「それほど怖いものじゃないよ。うちの従業員も言っている。『日本人は日ごろの行いがいいから、それほど大きな被害にはならないだろう』ってね」。

もちろん、「被害が小さい」という表現は、震源に近い被災地の方々にとっては聞き捨てならぬ発言かもしれない。ただ、現実問題として、もし同じような規模の地震がほかの国で起こったら?被害はもっとずっと大きかっただろう。

「地震の被害が小さくて済んだのは、震源地周辺の人口が少なく、多くの建物が耐震構造になっているから。日ごろの行いには関係ないと思う…」と、わたしは現実的な意見を返したのだが、「そんなことはない。これは日ごろの行いが関係しているのだ」と、頑として聞かない。いわく、「日本人は無駄な殺生をしない、命を大事にする。とても親切だし、中国人のように偽造だねつ造だと、悪事にも手を染めない。その証拠に、日本の食品はどんなものでも安心して食べられるじゃないか」というのだ。聞くと、彼らは熱心な仏教徒らしく、因果応報ということを言いたかったらしい。

ただ、彼らの言っていることもあながち、観念的な理由からばかりではないと考えなおした。地震当日の東京。多くの飲食店やコンビニなどの小売店が営業を続け、食事や商品を通常通りに提供し続けたこと、また、それを支える物流や交通、インフラも何もかもが、できる限りの機能を保ち続けたからこそ、多くの人がなんとか一晩を越すことができた。誰もが個人の事情を優先したかったに違いない。一刻も早く帰宅し、家族で安否を報告しあいたい、心の中はそんな気持ちでいっぱいだっただろうが、ただ黙々と働きサービスを提供する。若いコンビニのアルバイト店員にまで、すばらしいプロフェッショナル精神が宿っているのを感じた。

長い行列をつくる公衆電話。寒空の下、やっと連絡のついた家族に、誰もが話したいことはいっぱいあったはずだ。しかし、すべての人が後続の人を気づかい、短く要件を伝えると、そそくさと通話を切り上げていた。

こうしたことを“常識”として備えている日本人の素養やモラルが、ひとつでも多くの命を救い、少しでも早く震災から復興することに繋がることは、容易に想像できる。こうした国民1人1人を育てる教育は、国の財産。最終的に国を豊かにし、国民を幸せにし、国民の命すら守る。確かに、「日ごろの行い」は非常時になって生きてくる。この悲劇には、そんな希望の光もわずかに備えていた。 (編集/愛玉)

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