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10日、世界における影響力を増大しつつある中国が、大国としてのふるまいのお手本として米国を参考にしている、とシンガポール紙が指摘した。写真は中国政府のチャーター機でリビアを脱出、中国に帰国した人々。
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2011年3月10日、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズは、世界における影響力を増大しつつある中国が、大国としてのふるまいのお手本として米国を参考にしている、と指摘した。
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記事は、中国は真の大国としてふるまっており、必要があれば世界に援助の手を差し伸べる準備があることをほのめかしているが、その行動の多くは米国に倣っていると分析。国際的影響力を増大する中国を、米国は不安を抱きながら注視しているという。
たとえば今回のリビア騒乱からの中国人脱出劇。中国政府はこのほど合計3万5860人の中国人をリビアから安全に避難させたと発表したが、中国は避難の際、4000トン級のミサイル駆逐艦・徐州号にスエズ運河を通過させたほか、軍用輸送機4機を出動させていた。さらに、中国人以外にも援助の手を伸ばし、イタリア、マルタ、ベトナム、フィリピンなどの国籍をもつ合計40人の避難に協力したという。
中国は、ニュージーランド地震の被災地にもすぐさま支援部隊を派遣。その後も要請に従って犠牲者の身元確認作業に従事するチームを追加派遣した。記事は、これらは米国を手本とした大国としての行動だと評した上で、中国は世界においてより多くの責任を担うことを望んでいると同時に、ルールに則ったパワーゲームに興ずる準備ができている、と指摘した。言葉を換えれば、いかにルールに従いながら、自国の利益を守り、国力をアピールするかを学んでいる、ということだ。(翻訳・編集/津野尾)
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