1979年に中国全土で物議を醸した「キスシーン」の写真―中国紙

Record China    2011年3月10日(木) 20時5分

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8日、今でこそ不倫が社会問題になるほど性の解放が進んだ中国だが、映画雑誌にキスシーンの写真が掲載されただけで世論が大騒ぎする時代もあった。写真は08年、デジタル化された移動映画を楽しむ福建省農村部の村民ら。

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2011年3月8日、今でこそ不倫が社会問題になるほど性の解放が進んだ中国だが、映画雑誌にキスシーンの写真が掲載されただけで世論が大騒ぎする時代もあった。南方都市報が伝えた。

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1950年に創刊された中国の映画専門誌「大衆電影」は文化大革命で一旦は休刊に追い込まれたものの、1979年に復刊。国内外の映画スチール写真がカラーで掲載されることは、当時は非常に画期的なことだった。そして、復刊第5号の裏表紙に掲載されたのが英国映画「シンデレラ(The Slipper and the Rose)」のスチール写真。それは、王子様とシンデレラが抱き合ってキスしている場面だった。

だが、この写真を見た読者の1人である新疆ウイグル自治区クイトゥン市農墾局129団政治処の問英傑(ウェン・インジエ)さんは大激怒。すぐさま編集部に苦情の手紙を送りつけた。その言い分はこうだ。「お前たちは資産階級雑誌と見間違えるような程度にまで堕落したのか!われわれ社会主義国・中国に今最も必要なのは抱擁やキスなのか?動機はなんだ?何を宣伝したいのか?」―。

その後、編集部は問さんの手紙を全文掲載し、読者の反響を待った。寄せられた手紙は計1万1200通。そのうち、問さんの意見に「賛成」とした割合は3%にも満たなかったという。(翻訳・編集/NN)

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