<中国ジャスミン革命>取材中に拘束されたドイツ誌記者、体験を語る―ドイツメディア

Record China    2011年3月8日(火) 15時4分

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6日、「中国ジャスミン革命」と名付けたデモ集会の開催が呼び掛けられた上海の市中心部で中国当局に連行され、3時間にわたり拘束されたドイツ誌記者にドイツメディアが電話インタビューを行った。写真は集会の集合場所となった上海の人民広場。

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2011年3月6日、「中国ジャスミン革命」と名付けたデモ集会の開催が呼び掛けられた上海の市中心部で中国当局に連行され、3時間にわたり拘束されたドイツ誌Sternの記者、Janis Vougioukas氏にドイツの短波放送ドイチェ・ヴェレが電話インタビューを行った。

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同氏によると、集会の集合場所となった人民広場近くの映画館は当時、100人以上の警察官らに取り囲まれていた。外国人記者は身分証が調べられた。近くの出入り口が閉鎖されたため、映画館上階にあるショッピングセンターを抜けて映画館に近づこうとした時、再びパスポートの提示を求められた。ビザを見れば記者であることは分かるはずだが、その数分後に外国人記者15人が近くの路地にある地下室まで連行され、そのまま3時間ほど閉じ込められた。

地下室では他の都市で拘束された記者のような暴力行為は受けなかったが、訊問を受け、それを記録したものにサインするよう求められた。そして、警察官からひとしきり説教を受けた後、解放された。「中国の法律を守ること」「デモ集会などの現場に近づかないこと」「取材がしたければ事前に申請すること」といった内容のことを言われた。

外国人記者に対するこうした要求が法に則ったものかどうかについては、中国外交部の報道官が先週、「デモ参加者に対しては、法律は有効ではない」と発言したことから、法律がどのように書かれていようが当局が具体的にどのように執行するかにかかっている、との認識を示した。また、「中国当局が相当焦っていることが分かる」とも述べた。

デモ集会は今回で第3週目となるが、回を重ねるごとに規模が縮小されている。このことから、同氏は中国版ジャスミン革命を求める動きはそのうち自然消滅するのではないか、との見方を示している。(翻訳・編集/NN)

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