中国の若者、高級品市場の中心に―中国紙

Record China    2011年3月9日(水) 11時26分

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7日、高級品市場で中国人の存在が大きくなっており、特に中国の若い層が注目されている。写真は銀聯カードの広告。

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2011年3月7日、中国青年報によると、高級品市場で中国人の存在が大きくなっており、特に中国の若い層が注目されている。

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オーストラリアへ観光に行くという中国のある若い女性は、30分もかからず旅の荷物をまとめ上げた。中身はほぼ空。代わりに、現地での買い物リストの作成には2時間以上かけた。帰りは友だちに頼まれた土産物でいっぱいになると女性は話す。

春節(旧正月)は世界経済にとっても、消費を促す大きなきっかけになっている。この時期、一斉に大型連休となる中国人たち。今年の春節期間、欧州を観光した彼らの現地における平均消費額は一世帯当たり5〜6万元(約62万〜75万円)にものぼる。中国銀聯(ユニオン・ペイ)によれば、2011年の春節期間(2月2〜8日)における「銀聯カード(中国で広く普及しているオンライン決済システム)」の海外利用額は前年比44%も増加した。

2010年6月以来、EUの高級品市場では消費額の65%が中国人によるものだ。ワールド・ラグジュアリー・アソシエーション(WLA)中国代表事務所の欧陽坤(オウヤン・クン)首席代表は、中国の高級品消費総額は数年以内に日本を超え、世界首位になるとの見通しを明らかにしている。また、同協会の調査によれば、中国の高級品消費者の平均年齢は欧州よりも15歳若く、米国と比べると25歳も若い。

こうした消費者層の半数は月収1万元(約12万5000円)前後、年齢は25〜28歳。高級品市場の若年齢化は「富二代」(富豪の第2世代)の存在が大きい。欧米では親が子どもに高級品を買い与えることはあまりないが、中国ではそうした例は枚挙に暇がなく、高級品の消費は、購入者自身の年齢や収入に左右されにくいという。

また、比較的低収入に属する層や地方都市で高級品消費が伸びていることも、中国の特徴となっている。中小都市における高級品の消費者は増加を続けており、2010年には1人当たりの支出額が大都市の同等収入の層を上回るほどとなっている。なお、世界最大の投資銀ゴールドマン・サックスの推算によると、中国の高級品消費者は現在4000万人だが、5年内で1億6000万人に上ると見ている。(翻訳・編集/岡田)

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