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17日、米華字ニュースサイト・多維ニュースは記事「中国共産党史第2巻、大躍進により年1000万人の死者の記載も回避せず」を掲載した。写真は大躍進時期のプロパガンダ壁画。
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2011年2月17日、米華字ニュースサイト・多維ニュースは記事「中国共産党史第2巻、大躍進により年1000万人の死者の記載も回避せず」を掲載した。
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1月11日、中国共産党中央党史研究室編纂の書籍「中国共産党歴史」第2巻(1949〜1978年)が刊行された。編集にはなんと16年もの歳月が費やされた大書となった。中華人民共和国建国から改革開放までを扱っているが、「大躍進」「文化大革命」という中国共産党が犯した「重大な誤り」をいかに記述するのか、注目されていた。
編纂に携わった石仲泉(シー・ジョンチュエン)氏によると、以前に出版目前までこぎつけながら突如中止された「中国共産党の70年」が党史2巻の母体になっているという。2003年に定年を迎えた石氏の後任となった張啓華(ジャン・チーホア)中国共産党中央党史研究室副主任は、「成果はしっかり書く。過ちもちゃんと書き、公正な評価を下す」ことを原則に掲げている。
注目すべきは大躍進政策で1000万人が死亡したと記述されていること。国家統計局のデータでは1960年の人口は前年比で1000万人減少している。新たに生まれた子どもの数が考慮されていないことや、「苦難の3年間」と表される大躍進時期全体の被害を明確にしたものではないが、公的文書に死者1000万人という数字が記載されただけでも驚くべきことだという。(翻訳・編集/KT)
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