中国共産党、2年後の全国大会を前に利権争いが激化=鉄道相の失脚は序の口―香港紙

Record China    2011年2月16日(水) 17時14分

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14日、香港紙は、劉志軍鉄道相(58)の失脚は2年後の「十八大」(中国共産党第18回全国代表大会)に向けた激しい権力闘争のほんの序の口に過ぎないと論じた。写真は07年3月、第10期全人代第5回会議に出席した山東省の代表団から話しを聞く劉鉄道相。

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2011年2月14日、香港紙アップルデイリーは、劉志軍(リウ・ジージュン)鉄道相(58)の失脚は2年後の「十八大」(中国共産党第18回全国代表大会)に向けた激しい権力闘争のほんの序の口に過ぎないと論じた。以下はその内容。

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鉄道相を8年務めた58歳の劉志軍が先週突然、鉄道省党組書記を解任された。恐らく鉄道相の職も解かれるだろう。中国国内メディアは劉鉄道相の失脚を「年明けに高速鉄道絡みの不正受注の疑いで取り調べを受けた山西省の女豪商と関係している」と報じているが、それは単なる導火線にすぎない。背後には巨大な政治・経済の利益が絡んでいるものと思われる。

実は劉鉄道相の失脚の噂は2006年には浮上していた。同年、漢口駅の駅長と武漢鉄道支局の副局長を兼任していた実弟の劉志祥(リウ・ジーシアン)氏が2600万元(約3億3000万円)の収賄と殺人依頼の罪に問われたが死刑を免れている。劉氏は地元のダフ屋を裏で牛耳っていた親玉だと目されていたにも関わらず、だ。これほどの大罪を犯しておきながら死刑にならなかったのは、兄の口添えがあったからだろう。

中国では身内の連帯責任は問われない。実弟の事件は劉鉄道相にとって痛くも痒くもないものだった。続いて2008年には、大雪で京広鉄道(北京―広州)が大幅にダイヤを乱し、出稼ぎ農民数百万人の足に影響を及ぼしたほか、その数カ月後には山東省で死者71人、負傷者400人以上を出す列車衝突事故も発生した。北京五輪の3カ月前という大事な時期での大事故は致命傷になると思われたが、この時も奇跡的に警告だけで済んだ。

これらの問題と比べれば、「山西省の女豪商」の事件などかわいいものだろう。それでも今回失脚したのは後ろ盾をなくしたからだと考えるのが自然だ。劉鉄道相は武漢鉄道局の保線工からのたたき上げで、50歳で鉄道トップの座に就いた。胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席の「団派」(共産主義青年団派)にも、江沢民(ジアン・ザーミン)前国家主席の「上海閥」にも属していないため、双方から「いいとこ取り」ができたようだ。

4兆元(約50兆円)の景気対策では「鉄公鶏」(鉄道、道路、インフラ)に巨額の資金が流れた。劉鉄道相が推進した高速鉄道プロジェクトへの投資額は毎年7000億元(約8兆8000億円)にも上り、誰もが思わずよだれを垂らすほどの「ごちそう」になったのである。だが、いずれの派閥にも属さない劉鉄道相がこれほどのうまみを独り占めしておけるはずがない。もはや「お役御免」といったところか。十八大まであと2年。権力闘争の火ぶたは切られたばかりだ。劉鉄道相の失脚はほんの序の口だと考えて良いだろう。(翻訳・編集/NN)

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