鉄道トップの解任、高速鉄道絡みの一大汚職事件に発展か―中国メディア

Record China    2011年2月15日(火) 12時51分

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13日、中国の劉志軍鉄道相が「重大な規律違反の疑いがある」として鉄道省党組書記を解任された事件は、鉄道利権をめぐる大規模な汚職事件に発展する可能性が浮上してきた。写真は10年12月、北京で開催された第7回「世界高速鉄道大会」に出席した劉鉄道相。

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2011年2月13日、中国の劉志軍(リウ・ジージュン)鉄道相が「重大な規律違反の疑いがある」として鉄道省党組書記を解任された事件は、鉄道利権をめぐる大規模な汚職事件に発展する可能性が浮上してきた。経済観察網が伝えた。

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記事は、中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)の関係者の話として、劉鉄道相は実は昨年からマークされており、証拠集めが続いていたと報じた。今年初めに高速鉄道絡みの不正受注の疑いで取り調べを受けた山西博宥集団の丁書苗(ディン・シューミャオ)董事長と中鉄鉄龍コンテナの羅金保(ルオ・ジンバオ)元董事長のいずれの事件とも関係していると見られている。少なくとも100億元(約1200億円)近い裏金が動いた疑いがあるとして、調べが進められているという。

記事によると、丁氏は1998年、人づてに北京鉄道局臨[シ分]分局の党委書記だった羅氏と知り合い、その後、羅氏の紹介で当時鉄道省の副大臣だった劉鉄道相とも知り合った。同年、劉氏は山西博宥集団を起こし、高速鉄道設備、動画広告、ホテルなどの分野に進出、高速鉄道の遮音壁プロジェクトのほぼすべての受注に成功した。2006年には新幹線型車両の車輪を中国で唯一生産する会社も立ち上げた。丁氏は劉鉄道相の便宜に常に礼を忘れなかった、と山西省のある炭鉱関係者は証言している。

こうした不正は全国的に日常化しているとみられており、今回の鉄道トップ解任劇を発端に大胆なメスが入れられるのは必至として、関係者の間に動揺が広がっているという。(翻訳・編集/NN)

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