カンフー映画にみる「中国台頭」の思想―米誌

Record China    2011年1月31日(月) 12時36分

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25日、米ワールド・ポリティクス・レビューは、中国カンフー映画の変遷から、中国という国家の内的葛藤をみることができると指摘した。写真は映画「レッド・クリフ」。

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2011年1月25日、米ワールド・ポリティクス・レビューは、中国カンフー映画の変遷と中国の進化について紹介した。29日付で環球時報が伝えた。以下はその概要。

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まず、ブルース・リー主演の名作「ドラゴン怒りの鉄拳」。この作品は、現代中国の民族意識にも根強く残る「租界地時代の屈辱」を理解するのに役立つ。多くのアメリカ人は知らないが、中国の主権の主張や軍事政策はここからきている。

そのテーマは、ジェット・リー主演「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」にも共通するものだ。同作品は、欧米の現代主義に触れた中国人の葛藤を描く。中国のカンフーは西洋式の拳銃には太刀打ちできない現実に直面。そこから、現代技術の威力と中国の伝統的な戦略思想の結合という「中国の特色」が生まれた。

3本目は同じくジェット・リー主演の「HERO」だ。同作品は中国人に映る「自由」と「安定」とのあいだのバランスを描く。米国の計画によらない民主化を中国が進めようとしていることを強くアピールしている。

最後はジョン・ウー監督の傑作「レッドクリフ」。この作品は、中国が強調する「平和的台頭」を打ち出した映画とみることもできる。覇権の追求ではなく、自国の利益の追求、そして欧米諸国の束縛から自由な国家のあり方だ。(翻訳・編集/中原)

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