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27日、北京市内に本物そっくりの「ニセATM」を設置し、利用者のカード番号とパスワードを読み取った後、キャッシュカードを偽造して現金を引き出していた男に懲役10年6カ月と罰金5万元(約62万円)が言い渡された。写真が問題の「ニセATM」。
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2011年1月27日、中国・北京市内に本物そっくりの「ニセATM」を設置し、利用者のカード番号とパスワードを読み取った後、キャッシュカードを偽造して現金を引き出していた男(30)に対し、北京市西城区人民法院(地裁)は懲役10年6カ月と罰金5万元(約62万円)を言い渡した。新京報が伝えた。
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事件が発覚したのは昨年6月。口座から現金を引き出そうとして残高がなくなっていることに気付いた被害者の1人が警察に通報したことがきっかけだった。「ニセATM」はすぐに撤去されたが、被害者は31人、被害総額は計12万7600元(約160万円)に上った。
犯人の黄(ホアン)は1996年に地方から北京に出稼ぎに来たが、2007年に失業。その後、銀行カードを偽造して他人の口座から引き出すことを思い立った。最初は本物のATMに隠しカメラを設置してカード番号とパスワードを盗んでいたが、銀行に見つかりそうになり、「ニセATM」を作ることにしたという。
中国では中古のATMがネット上で普通に販売されており、5万〜14万元(約62万〜175万円)で誰でも購入可能。黄もこうして手に入れたATMを本物そっくりに仕上げ、自宅付近の住宅街に置いていた。引き出した金は高級マンションの家賃や飲食代などに使っていた。
黄は「金融証票偽造罪」で懲役10年6カ月、罰金5万元を言い渡された。判決に対し、2歳になったばかりの息子を思い、涙ながらに控訴の意思を示したという。(翻訳・編集/NN)
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