「ニセ中国人留学生」事件の教訓、日本で最も大切なのは「信用」―華字紙

Record China    2011年1月28日(金) 0時33分

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25日、日本の華字紙は青森大学で発覚した「ニセ留学生」事件を受け、「日本の社会は信用が第一。中国式は通用しない。郷に入れば郷に従え」と苦言を呈した。写真は10年6月、北京で開かれた留学フェア。

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2011年1月25日、華字紙・日本新華僑報は青森大学で発覚した「ニセ留学生」事件を受け、「日本の社会は信用が第一。中国式は通用しない。郷に入れば郷に従え」と苦言を呈した。以下はその内容。

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先日、ついに日本社会が中国人の「不誠実」にメスを入れた。青森大学で140人のニセ中国人留学生が除籍されたのだ。日本は何よりも信用を重んじる社会。中国のように父親の肩書によって態度を変える人はいない。人の価値を測る基準は「本当のことを言っているかどうか」だ。

青森大学の教授にこの事件について聞いてみた。教授は「実は彼らのほとんどは農村の出身。それをわざわざ父親の職業を『市長』と書いたり、貯金の額を実際よりかなり多く書いたりしていた。だが、そうせざるを得なかったのかもしれない。彼らも可哀そうだ」と語っていた。

この事件をきっかけに他の大学でも調査を開始したというが、ウソが判明すれば「文書偽造罪」で逮捕、強制送還される可能性もある。先日は広島大学で博士号を取得した中国人留学生の論文が、実は慶応大学准教授の著書をそっくり写しただけのものだったと判明し、博士号をはく奪された事件もあった。

日本では親の肩書にこだわる人はいない。例えば父親がド田舎に住む農民だと打ち明けたとしよう。日本人は却ってそんな境遇から自力で日本留学を果たしたあなたに敬意を表すはずだ。中国のように父親がお偉いさんであるのを良いことにやりたい放題の人もいない。

筆者が小さい頃は両親から「知らない人に本当のことを話すな」と教えられてきた。当時の中国はそういう時代だったのだ。だから筆者もウソをつくことを覚えた。それが別に悪いことだとは思わなかった。

だが、日本の親は子どもに「どんな時でもウソをついてはならない。ウソをつくくらいなら何も話すな」と教える。だから日本にはずる賢い子どもが少ないのだ。中国では時にずる賢くなければ生きていけないことも筆者は分かっている。だが、少なくとも日本に来たら、郷に従って本当のことを言うべきだろう。(翻訳・編集/NN)

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