中国版新幹線、ベアリングはすべて輸入に依存=中国メーカーも開発急ぐ―中国紙

Record China    2011年1月9日(日) 7時44分

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7日、中国紙は、中国の「国産」高速鉄道はベアリングの全てを輸入に依存していると指摘した。写真は北京・上海間高速鉄道の停車駅となる江蘇省の昆山南駅。

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2011年1月7日、21世紀経済報道は、中国の高速鉄道投資は7000億元に上るが、ベアリング部品は外資が独占していると指摘した。

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中国で急速に整備されている高速鉄道網。車両も海外の技術を吸収、消化した「国産」車両と発表されている。しかし、時速160km以上の高速列車に使用されているベアリングはいまだ100%輸入品に頼っている。

ベアリングを提供しているのは、スウェーデンのSKF、ドイツのFAG、日本精工などの国際大手。7000億元(約8兆7800億円)に達する巨額の中国高速鉄道需要に食い込んでいる。中国ベアリング業界の製造額は900億元(約1兆1300億円)で世界3位(2009年統計)だが、高品質分野に弱く、貿易額は8億ドル(約665億円)の輸入超過となっている。

もっともこうした状況にも変化が生じつつある。中国ベアリングメーカーも技術開発を進めており、従来は製造できなかった製品を生み出し続けている。ベアリングメーカー・瓦軸集団の王路順(ワン・ルーシュン)理事長は「設計技術と製造技術の進歩を続ければ、3年以内に輸入品の完全代替が可能になる」と自信を見せる。

車両メーカー・中国南車集団の関係者は6日、取材に応え、「サプライチェーンのグローバル化に伴い、高速鉄道の部品を海外から調達するのはきわめて自然なこと。ただし将来的には、同等の条件ならば当然、国産メーカーとの協力、中国製部品の購入を選ぶ」とコメントした。(翻訳・編集/KT)

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