“北京ポンド”がスゴイことになっている!中国人の海外ショッピング、年間130億ドル―中国紙

Record China    2011年1月6日(木) 19時14分

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4日、中国人のぜいたく品消費が止まらぬ勢いでふくれあがっている。消費全体の56%は海外で、年間130億ドルを外国に落としていく。資料写真。

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2011年1月4日、中国人のぜいたく品消費が止まらぬ勢いでふくれあがっている。消費全体の56%は海外で、年間130億ドル(約1兆807億円)を外国に落としていく。これを受けて、英紙は「(英ポンドならぬ)北京ポンド」という造語までつくっている。重慶晩報が伝えた。

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英紙デイリー・メールが、中国人の落としていく英ポンドを「北京ポンド」と呼んでいる。アラブ諸国、ロシア、日本に替わり、最も羽振りのよい外国人観光客を送り出す国となった中国。バーバリーなど複数の名だたるブランド店は、その売り上げの3分の1を中国人観光客に依存しているとも言われ、市場全体では今季のバーゲン期間だけで10億ポンド(約1290億円)を売り上げた。これは国内ぜいたく品市場の売り上げの30%。地元・英国民の消費はわずか15%であるから、とびきりの上客であることは明白だ。

この状況はEU、アメリカ、日本でも同様。タックス・リファンド会社グローバル・ブルーによると、2010年に西欧圏を訪れた中国人観光客は前年比20%増ののべ250万人。その消費額は2割増どころか、2倍に達している。米観光局によると、米国には年間のべ100万人の中国人観光客が訪れ、タックス・リファンド(免税手続き)を利用した買い物だけでも総額70億ドル(約5819億円)を消費。日本観光庁が昨年7〜9月に行った消費動向調査では、中国人観光客が滞在中に消費する平均額は1人当たり14万3900円で、国別ではトップ。2010年通年で外国人観光客が消費した金額は2929億8000万円だが、うち682億円を中国人が占めている。

中国商務部の陳徳銘(チェン・ダーミン)部長は、こうした国民のぜいたく品消費の傾向について、「海外でこぞってブランド品や電子製品を購入するのは新興富裕層。国内の小売業者泣かせだ」とした。傘下に上海第一百貨、八百伴(ヤオハン)などを抱える上海百聯集団の馬新生(マー・シンション)会長は、「海外製の最先端・高品質の商品が国内で流通不足なうえに、税制の関係で輸入製品にはどうしても割高感があるため」と、その原因を指摘する。

投資銀ゴールドマン・サックスの統計によると、今後5年以内に、ぜいたく品に対する購買力を持つ中国の消費者は4000万人から1億6000万人に膨れ上がる。その主力は中小都市の居住者になるという。(翻訳・編集/愛玉)

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