Record China 2011年1月2日(日) 21時7分
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12月27日、中国が新疆ウイグル自治区でダム建設を進めることで、隣国カザフスタンの懸念を引き起こしているとインド紙が指摘した。写真は水位が低下しているエルティシ川。
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2010年12月27日、インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは、中国が新疆ウイグル自治区でダム建設を進めることで、隣国カザフスタンの懸念を引き起こしていると指摘した。新疆からカザフスタンに流れる2本の河川の水位が驚くほどの速度で低下しているという。30日付で環球時報が伝えた。
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中国の新疆ウイグル自治区を源流とするエルティシ川とイリ川は、カザフスタンの水資源の安全性確保にとって極めて重要だと記事は指摘、カザフスタンの政府関係者の中から中国による両河川でのダムなど灌漑施設の建設により水位が低下していることを懸念する声が上がっている。
エルティシ川とイリ川はカザフスタンのバルハシ湖に注いでおり、200万人のカザフ住民が同胡の水を生活用水として利用している。ある政府関係者によると、同胡の水位は30年前と比べて2メートル以上低下しており、水質汚染も進んでいる。流域周辺の農業、環境、そして住民の生活の脅威ともなっているという。
記事によると、それにもかかわらずカザフスタン側はこの懸念を表ざたにしたくないのが本音だ。中国はカザフスタンにとって主要エネルギー輸出国であり、中国を刺激したくないからだ。中国にとっても、隣国の水資源の管理は重要な外交問題となっている。中国も「隣国の利益を無視する国家」とみられ続けることを避けたいはずだと記事は指摘。中国とカザフスタン間で河川の水質保護に関する協議も進んでいるという。(翻訳・編集/津野尾)
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