温泉入浴剤を混ぜただけのニセ温泉が氾濫、「国家基準」が来年にも施行へ―中国

Record China    2010年12月24日(金) 8時59分

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22日、中国の国家旅游局が「温泉」の国家基準の制定に乗り出した。来年にも施行する予定。写真は江蘇省淮安市洪沢県にある老子山温泉。

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2010年12月22日、中国の国家旅游局が「温泉」の国家基準の制定に乗り出した。来年にも施行する予定。新民晩報が伝えた。

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中国には天然温泉を謳いながら、実は“温泉剤”を混ぜただけの「ニセモノ」が多数存在する。例えば通販サイト・淘宝網で売られている「硫黄温泉粉」。説明書には「硫黄、カリウム、カルシウムなど20種類の鉱物成分を配合。1〜2トンの湯に約1000グラムを混ぜてご利用ください」とある。ショップオーナーは「混ぜるだけで温泉に早変わり。コーヒーを入れるくらい簡単にできます。『硫黄』以外にもいろいろな種類の温泉粉を揃えています」と話す。このほか、源泉を水道水で薄めている温泉も少なくない。

記事によると、最近では牛乳風呂、コーヒー風呂、バラ風呂、ドクターフィッシュがいる温泉などあらゆるものが混ざった温泉が人気を博しているが、温泉の成分によっては化学反応を起こし、かえって人体に有害なものになる恐れもある、と専門家は警告している。

こうした現状を改善しようと、国家旅游局は複数の専門家に依頼し、2年がかりで「基準」作りを進めてきた。先月には全国旅游標準化技術委員会の審査を通過、来年には施行される予定となっている。(翻訳・編集/NN)

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