2010年12月15日までに、中国国務院発展研究中心産業経済研究部の楊建龍副部長は、2011年の国内鉄鋼需要が前年比約10％増加するとの見通しを明らかにした。6億8000万〜6億9000万トンに増え、業界団体・中国鉄鋼工業協会の予想を上回る。中国の複数のメディアが伝えた。

鉄道向けの需要が前年比で53％増えるほか、建築やコンテナ向けも底堅く推移するとみられる。鉄鋼市況は来年第1四半期に底入れし、その後は回復傾向を示すという。

中国鉄鋼工業協会の統計によれば、09年は粗鋼生産能力が7億トンを超えたが、国内消費量は5億6500万トンにとどまった。同協会は2010年の、国内消費が前年比5．6％増の5億9600万トン、11年が6億3600万〜6億4600万トンに拡大するとみている。（翻訳・編集/JX）