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13日、国連薬物犯罪事務所はタイ、ミャンマー、ラオス3カ国におけるアヘンの栽培面積は昨年に比べ22%増加しており、生産量の増加幅は75%に達するとする調査報告を発表した。うち、最も生産量が多いのはミャンマーだった。写真はミャンマーで栽培されるケシ。
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2010年12月13日、国連薬物犯罪事務所はタイ、ミャンマー、ラオス3カ国におけるアヘンの栽培面積は昨年に比べ22%増加しており、生産量の増加幅は75%に達するとする調査報告を発表した。上記3カ国のうち、最も生産量が多いのはミャンマーだった。環球時報が伝えた。
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同報告によると、ミャンマーの今年のケシの栽培面積は3.81万ヘクタールに達し、昨年よりも6400ヘクタール、20%増加した。ラオスは58%増で、1900ヘクタールから3000ヘクタールに増加、タイでは211ヘクタールから289ヘクタールに増加した。
この3カ国は1990年代半ばにケシの栽培面積が16万ヘクタールに達し、ゴールデン・トライアングルなどと言われていた。当時の栽培面積に比べれば、現在の栽培面積ははるかに及ばないが、2006年以降、栽培面積が急速に拡大している。
さらに同報告は、3カ国の今年のアヘン生産量は昨年比75%増加すると推計する。ミャンマーの生産量は最も多く、昨年の330トンから580トンまで急増、増幅は76%に達するとみる。また、ラオスでは同7トンから18トンに、タイでは同3トンから5トンに増えるとする。
3カ国のケシの栽培量の増加原因には食糧不足があるとみられている。農民は十分な食料を入手するために、アヘンを栽培、売却して現金を得る。もう一つの原因として考えられるのは、森林の減少により、土壌に含まれる水の保持が難しくなったこと。こうした状況下でも植生しやすいケシを栽培するようになったという。また、ミャンマーでは政府と対立する少数民族などが、現金収入源としてケシを栽培している状況もあるようだ。(翻訳・編集/小坂)
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