温家宝首相「日中両国は協力して発展を」、日中経済知識交流会が30周年記念誌―日本

Record China    2010年12月14日(火) 17時25分

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14日、日中経済知識交流会の創立30周年記念誌「志」がこのほど発刊された。温家宝・中国首相は「日中両国は世界的にも重要な経済貿易パートナー。東アジアの経済発展が最も注目されており、両国は協力しながら共に発展していくべきだ」とのメッセージを寄せている。

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2010年12月14日、日中経済知識交流会(代表=福川信次・元通産省事務次官)の創立30周年記念誌「志」がこのほど発刊された。温家宝・中国首相は「日中両国は世界的にも重要な経済国として、お互い重要な貿易パートナーだ。東アジアの経済発展が最も注目されており、両国はこのチャンスを逃さず、協力しながら共に発展していくべきである。今後とも日中経済知識交流会では広い範囲でより積極的な態度で両国の新しい分野、新しい方法、新たな取り組み等を議論し、日中友好関係の一層の発展に努めていただきたい」とのメッセージを寄せている。

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日中経済知識交流会は中国が改革開放政策に転換した1981年に設立され、毎年両国の経済専門家や政策担当者が経済運営、産業構造改革、日中経済協力などについて討議してきた。

記念誌では福川代表が同交流会について、「日中両国は、世界の成長のリード役として、また秩序運営の貢献者として活動することが世界から期待されている。新しい国際秩序の形成と活力ある経済社会の構築に英知を結集すべきだ」との考えを披歴している。

関澤秀哲・前新日本製鉄副社長は、日中国交回復前の1957年以来の同社と中国の関係について詳述。鉄鋼を中心とした両国の経済交流の歴史が年代順に分かりやすく記され、両国の若い世代に読ませたい一級の歴史書となっている。稲山嘉寛氏(元新日鉄社長)はじめ新日鉄の経営幹部が1958年、周囲の反対を押し切って訪中し、周恩来首相と会談、その後の宝山製鉄所建設プロジェクトなど経済協力に繋げたくだりは迫力満点。新日鉄がその後も一貫して交流促進に尽力し、中国側との揺るぎない信頼関係を築いた点も読みごたえがある。

日本側から宮崎勇・元経済企画庁事務次官、中江要介・元駐中国大使、福井俊彦・前日本銀行総裁ら8人。中国側から李●(左からサンズイ・景・頁)・元国務院副秘書長、張雲方・元中日経済交流協会秘書長ら4人が論文や回顧録を寄稿している。随所に掲載されている写真も歴史的に貴重なものばかりで、さながら「日中経済交流絵巻」を見るようだ。(取材編集/HY)

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