文化遺産の数と種類が増加、保護・補修作業が困難に―中国

Record China    2010年12月12日(日) 13時56分

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9日、中国で文化遺産の数や種類が増え、保護・補修作業が困難になっているという。写真は客家などによる独特の版築建築物「福建の土楼」。ユネスコの世界遺産に登録されている。

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2010年12月9日、湖南省長沙市で行われた第4回全国文物保護プロジェクト報告会で、中国の文化遺産の数量や種類が増え、保護・補修作業が困難になっていると指摘された。中国新聞社が伝えた。

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2010年上半期までで、中国全土にある移動不可な文化財は約90万カ所。そのうち新たに発見された箇所が60万カ所あり、価値の高い文化財は等級別に公表された。第12次5カ年計画(2011〜15年)期間に重要文化財の数量はさらに増えるとみられる。ここ数年、工業遺産、郷土建築、文化的景観、20世紀の遺産など新しいタイプの文化遺産も重視されるようになり、研究保護対象に含められるようになった。

中国文物局の単霽翔(シャン・ジーシアン)局長は、文化遺産の数や種類が増加したことについて、文化遺産の内容や体系が整いつつあると同時に、今後の保護作業に深刻な影響が出てくると懸念する。新しいタイプの文化遺産の出現や大きなプロジェクトの増加により、補修作業にもさらに高いレベルが要求され、受け身的・救済的な保護作業だけでなく、主動的・予防的な作業も重視すべきであると強調した。(翻訳・編集/中原)

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