広がる高速鉄道網が、中国の経済地図を書き換える―米メディア

Record China    2010年12月8日(水) 21時31分

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5日、北米の華字ニュースサイト・世界新聞網が「高速鉄道網が中国の経済地図を書き換える」と報じた。鉄道事業への投資は巨額にのぼり、多くの就業機会も生んでいる。写真は10年11月に行われた試運転で、山東省から安徽省に到達した京滬高速鉄道の車両。

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2010年12月5日、環球網によると、北米の華字ニュースサイト・世界新聞網(ワールド・ジャーナル)が「高速鉄道網が中国の経済地図を書き換える」と報じた。

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北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄道」に投入される車両CRH-380Aが、3日に山東省で行われた試験走行で時速486.1kmを達成した。京滬高速鉄道は10月の開通が予定されているが、今後数年間のうちにこうした高速鉄道網が中国国内各地の都市を結ぶことが計画されている。2011〜2012年の間に、ハルビン−大連、北京−石家荘、上海−南京−杭州、杭州−温州などの路線が完成する予定。実現すれば中国の輸送構造のみならず、経済構造や経済地図までもが一新されることになるという。

中国政府の「中長期鉄道網計画」では、2020年までに国内の鉄道営業距離は12万km以上に達し、うち高速鉄道は1万6000kmにまで延長する計画となっている。他の普通鉄道も速度が引き上げられ、国内の全省都と人口50万人以上の都市すべてが鉄道ネットワークで結ばれ、その人口カバー率は90%以上になる。

鉄道事業への投資は巨額にのぼり、多くの就業機会も生んでいる。前述の京滬高速鉄道には2209億元(約2兆7800億円)が投じられ、11万4000人の就業機会、周辺産業の拡大を生んだ。中国鉄道部の王勇平(ワン・ヨンピン)報道官は「鉄道への投資は内需拡大の重要な牽引役を担っている」と話し、2010〜2012年の鉄道投資額は2兆1500億元(約26兆8000億円)に達することを明かした。(翻訳・編集/岡田)

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