中国の“小皇帝”は幸運だが孤独―米メディア

Record China    2010年11月30日(火) 14時22分

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23日、米公共ラジオ(NPR)は「中国の“小皇帝”は幸運だが孤独」と題した記事を掲載した。写真は中国の若者。

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2010年11月23日、米公共ラジオ(NPR)は「中国の“小皇帝”は幸運だが孤独」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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全員が「兄弟姉妹のいない人」である世界を想像して頂きたい。だが、これは1976年の「一人っ子政策」実施後に生まれた数千万に及ぶ中国都市部の若者にとっては、すでに現実の世界なのである。彼らは溺愛されて育った、「小皇帝」と呼ばれる一人っ子たちだ。

広東省の女子大生・劉芸(リウ・イー)が書いた「其実我不快楽(=本当は楽しくない)」は、「80後」と呼ばれる80年代生まれの若者の声を代表している。「私たちは幸運ではない。一人っ子だから他の年代の人より楽しみが少ない運命にある。でも、私たちは幸運だ。大人からたくさんの愛を受け、無邪気な子どものまま成長することができた」というものだ。

2005年に大手ポータルサイト・新浪網(SINA)が中国の15〜25歳の若者7000人を対象に実施した調査によると、一人っ子の58%が「自分は孤独」と回答したが、一方で、家族の中心としてちやほやされる状態に大半が「幸せ」も感じていた。一人っ子であるからこそ親の愛情を独り占めできるという利点もあるが、「兄弟が欲しい」と訴える声も多かった。

中国の一人っ子はわがまま放題に育てられるケースが多く、「相手に譲る」という意味を知らない。そのため、彼らの人生最初の試練は大学の寮生活になることが多い。わがまま同士が1つ屋根の下で暮らし、初めて「譲り合い」を学ぶ。そこはまるで戦場だ。

2008年に中国社会科学院が実施した調査によると、一人っ子世代の61%が「将来は2人以上の子どもが欲しい」と答えた。「1人で良い」は38%。だが、実際に子どもにかかる費用を考えると、65%が「やはり1人で十分」と答えた。(翻訳・編集/NN)

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