2010年11月26日、国内主要鉄鋼メーカー77社の今年10月の利益総額が大台の70億元を超えたことを、業界団体の中国鋼鉄工業協会が明らかにした。利益水準は、単月では直近数カ月で最も高い。中国各紙が伝えた。

月ごとの利益総額は、7月が28億元、8月が38億元、9月が58億元。1〜9月の累計では、前年同期比98．05％増の640億元で、通年の利益が1000億元を超えるものとみられる。

アナリストによると、現在、鉄鉱石価格が再び上昇し始めており、来年初めの四半期ごとの契約価格も上がる見通し。省エネ・排出削減の国家目標のため旧式設備の廃棄が続いているものの、中国鉄鋼業界ではなお過剰生産能力問題が深刻で、低い利益率にあえいでいる。（翻訳・編集/JX）