中国、周辺諸国との鉄道網連結を計画=各国の不満解消への融和策として―インド紙

Record China    2010年11月25日(木) 18時40分

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23日、インドの英字紙ザ・ヒンドゥは、「中国政府高官はこのほど、中国は東南アジア各国との鉄道路線連結計画を今後数カ月以内にまとめることを明らかにした」と報じた。写真は中国・南寧とベトナム・ハノイをつなぐ鉄道の開通式。

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2010年11月23日、インド英字紙ザ・ヒンドゥの報道として環球網が伝えたところによると、中国政府高官はこのほど、中国はミャンマー、カンボジア、タイ、ラオスなど東南アジア各国との鉄道路線連結計画を今後数カ月以内にまとめることを明らかにした。近隣諸国との関係強化とともに、両者間に生じている貿易不均衡による不満解消を図ることに中国政府の狙いなどがあるとみられている。

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記事によると、中国政府は2カ月以内に雲南省とミャンマーを結ぶ鉄道路線に着手する。最も早ければ2020年までに東南アジア諸国との鉄道ネットワークを完成させる予定だという。

インドの専門家は「中国政府は東南アジア各国のインフラ施設に対する投資を増加させ、各国に対する影響力を高めようとしている。同時にこれらの投資によって、日々増加する中国経済の影響力に対する各国の不安を和らげようとしている」と分析する。

中国とASEAN(東南アジア諸国連合)との09年の貿易額は、ASEAN側が216億ドルの赤字となっており、中国の商品がASEAN市場に大きく流入していることを示している。また、今年1月1日から始動したCAFTA(中国ASEAN自由貿易協定)によって、両者の関係はさらに密接になり、中国経済の影響力の増大が確実視されている。

中国政府は各国の不満と不安解消のため、ASEAN各国へのインフラ投資を増加させており、鉄道ネットワークの建設もその一部であるとみられている。さらに、中国政府は150億ドルを提供して各国のインフラ施設建設に協力する計画も表明している。(翻訳・編集/HA)

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