中国独身者の日、巨大な経済イベントデーに―中国メディア

Record China    2014年11月12日(水) 19時14分

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11日、中国の若者が熱狂する「ダブル11」(独身の日、11月11日)の到来とともに、「中国独身向け11大職業ランキング」が発表された。写真は福建省福州市の商業施設。

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2014年11月11日、中国の若者が熱狂する「ダブル11」(独身の日、11月11日)の到来とともに、「中国独身向け11大職業ランキング」が発表された。作家、歌手、アナウンサー、弁護士、コック、記者、キャビンアテンダントといった「体裁のよい」職業がずらりと並んだ。独身の日はまるで企業のカーニバルだ。人々はなぜ独身の日をサカナにしてあれこれしたがるのだろうか。新華網が伝えた。

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▼独身には4タイプ

学術関係者が独身の人々を分析する際、主要な層を年齢と婚姻状況によって4つのタイプに分けることが多い。

◇タイプ1:若年未婚タイプ

このタイプには出身地を離れて仕事をしたり勉強したりする若年者が含まれる。流行の生活用品に対する感度が高く、新しい事や物を試すのが大好きな人々だ。

◇タイプ2:ディンクス

結婚はしているが子どものいない若い夫婦で、それぞれ仕事と生活の中心になるものをもっている人々を指す。独身者と似たような生活を送っている。

◇タイプ3:中年の未婚者、離婚歴のある単身者

結婚に束縛されず、他人に束縛されることもない。生活面でも経済的にも自立しており、消費するなら自分が気に入った物を買いたいと考える。

◇タイプ4:退職者

子どもは成人して独立し、一緒に暮らすか別居している夫妻を指す。お互いの生活に干渉することなく、独身者と似たような生活を送っている。

こうした「個人」を単位とする新しい層が、従来の生活スタイルや伝統的観念に挑戦状を突きつけている。またこの層がもたらす新たな経済パターンが、さまざまな産業に広がりつつある。

▼ネット通販:売上高はまだ最高に達していない、もっと高くなる

ここ数年、商業的に作られたイベントデーの「ダブル11」がますます熱を帯びており、若者が熱狂的に消費する日になっている。毎年の11月11日は通信販売業者にとっての春節(旧正月)だ。多くの企業がこの日にひっかけてさまざまな販売促進活動を展開し、巨額の消費を生み出している。冗談めかして、「このイベントデーには、独身の人は相手探しで忙しいし、通販業者は金を稼ぐことで忙しい」と言う人もいる。また通販業者の中には、今年の独身の日には業界全体で売上高が700億元(約1兆3000億円)から1000億元(約1兆9000億円)に達する」と予測する人もいる。

実際、中国共産党と国はインターネットが媒介する経済に非常に注目し、これを重視している。李克強(リー・カーチアン)首相は昨年、淘宝網の創始者ジャック・マー馬雲)氏との座談会で独身の日という概念を知った際、賛同の意志を示して、「消費のタイミングを作り出した」と述べた。

▼物流:業務量はうなぎ登り

ネットショッピングの購入金額が一直線に上昇するのにともない、ネット通販という大きな戦場で展開される物流大戦争が幕を開けた。業界関係者の予測によると、今年の独身の日期間に産業全体で処理する郵便物や宅配便は5億1000件を超え、前年同期比47.7%増加するという。郵政管理局の関係者によると、宅配便産業の独身の日における業務のピークは11月11日から16日までの期間で、ここ数年の通販戦争の激化にともない、独身の日の戦線も拡大する一方だという。

▼「ダブル11」経済

調査会社ニールセンの分析によると、独身者をめぐる経済的チャンスが見いだせる4つの層の中では、20〜34歳の若年層が占める割合が最も高く21.5%に達する。35歳以上の独身者、配偶者と死別した人、離婚経験者は、独身者経済では2番目に多い層であり、経済力は20〜34歳の若年層より往々にして高い。

この2つの層には2つの特徴がみられる。ひとつは、消費における自主性の高さ、もう一つは、便利さに対する要求度の高さだ。この層の人々は自立して快適に一人の時間を楽しみたいと思い、結婚しなくても子どもがいなくても構わないと考え、時間と金を自分の夢や楽しみに費やしたい気持ちが強い。そこでこの2つの層の特徴をしっかりとらえれば、独身者経済がもたらす巨大なビジネスチャンスをつかみ取ることができるといえる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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