チベットに高級ホテルが続々オープン、背景に都市部のホテル過剰―中国

Record China    2010年11月21日(日) 11時53分

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17日、ブルームバーグは、中国都市部のホテル過剰により、世界の一流ホテルチェーンが競ってチベット自治区などの地方都市に開業を計画していると伝えた。写真はポタラ宮。

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2010年11月17日、米通信社ブルームバーグは、中国都市部のホテル過剰により、世界の一流ホテルチェーンが競ってチベット自治区などの地方都市に開業を計画していると報じた。19日付で環球網が伝えた。

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チベット自治区は2006年に青海チベット鉄道が開通して以来、観光産業が大きく発展し、09年は前年比147%増の556万人の観光客が訪れた。首府のラサ市には間もなく高級温泉療養施設を備えた客室162室のセントレジスホテルがオープンする。さらに、2012年にはシャングリラホテルグループが350室を有するラサ店を、インターコンチネンタルホテルズグループは3年以内に2000室規模の高級ホテルの建設を計画している。また、スターウッド・ホテル&リゾートはすでに同市で102室を有する4つ星ホテルを開業している。

中国のホテル業界は、現在すでに供給過剰状態に陥っている。都市部は特に深刻で、シンガポールのホテルコンサルタント会社STRグローバルのアナリストは「高級ホテルに対するニーズは5年後にようやく追いつくだろう」と分析する。「チベット自治区はホテル側の第一候補ではないが、大中都市にはすでに多くのホテルが林立しているため、業界では現在、小都市や観光地区へ拡大している」と語る。

中国ですでに8店舗を開業し、さらに34店舗を計画中のヒルトンホテルの関係者は「その市場で1番のホテルになれば、現地の人は結婚式やイベントで利用し、米国を訪れる際にも当ホテルを選んでくれる」と小都市や観光地区での開業メリットを強調する。シャングリラホテルも黒龍江省大慶市や雲南省、内モンゴル自治区フルンボイル大草原などにホテル15軒の建設を計画中だ。ホテル関係者は「これらチベット自治区の開拓者たちは今後大きな利益を上げるだろう」と予想している。(翻訳・編集/HA)

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