小学生まで権力のとりこ!学級委員目指して激しい競争―中国

Record China    2010年11月21日(日) 9時54分

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15日、シンガポール英字紙ザ・ストレーツ・タイムズは、記事「中国では学級委員目指して激烈な競争」を掲載した。中国の子どもたちは「権力に取り憑かれ」、学級委員を目指して激しく競争しているという。写真は洛陽市の小学校で行われた学級委員選挙。

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2010年11月15日、シンガポール英字紙ザ・ストレーツ・タイムズは「中国では学級委員目指して激烈な競争」と題した記事を掲載した。

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江蘇省南京市のある小学5年生は、学級委員への競争に敗れたことを苦にして家出した。幸いにも警察に無事保護されたが、学級委員をめぐる争いがいかにし烈かを示すエピソードとなった。専門家は中国の「権力崇拝」文化が背景にあると分析している。

北京市で小学1年生180人を対象に実施された調査によると、90%が「クラスの官僚」になりたいと回答した。うち70%は「とてもなりたい」と強い希望を表明。インタビューに答えた生徒は、学級委員は「他人を管理する存在」で「権威がある」からとその理由を説明している。

学級委員競争にのめりこんでいるのは子どもだけではない。多くの保護者は教員に自分の子どもを学級委員にするよう働きかけているという。競争の激しさを知って、公平になるよう順番に学級委員を交替するべきと提案した保護者もいる。

中山大学社会学・社会活動学部の王寧(ワン・ニン)主任は、子どもたちが「権力に取り憑かれている」のは大人の影響だと指摘する。中国社会の一部の人々は個人的な利益から官職に就こうと狙っている。「そうした大人の誤った価値観の影響を子どもたちが受けている。学級委員などの『官職』でその人間の社会的評価を判断するようになっている」と分析した。(翻訳・編集/KT)

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