中国は再開発を急ぎすぎ、「新しい物は善」で取り壊される建築物―米誌

Record China    2010年11月18日(木) 8時57分

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10日、米誌は北京市の中心・長安街のランドマークだった北京グロリアプラザホテルが今月になって取り壊されたことを取り上げ、中国における周期の短すぎる再開発を批判した。写真は取り壊された同ホテル。

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2010年11月10日、米タイム誌は、北京市の中心・長安街のランドマークだった18階建ての北京凱莱大酒店(グロリアプラザホテル)が今月になって取り壊されたことを取り上げ、中国における周期の短すぎる再開発を批判した。16日付で環球時報が伝えた。

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同ホテルは90年の建築で、築約20年。しかし中国メディアはこれを「すでに社会の進歩から取り残された」建築物だとして、さらに大規模で国際都市にふさわしい5つ星ホテルに取って代わられると報じている。

記事は、絶えず街の顔が変化し続け、かつての面影をとどめることのないのが、中国における大部分の都市の普遍的現象となっていると指摘。中国で毎年新たに着工する建築面積は20億平方メートルにも及び、世界のコンクリートと鉄鋼の消費量の40%を消費している。しかし中国の建築物の平均寿命はわずか25〜30年で、中国の法律が定めている50〜100年の基準には遠く及ばない。

同済大学の鄭時齢(ジョン・シーリン)建築学教授は、「取り壊される建築物の多くは、建築技術や質の問題ではなく、施政者に普遍的に浸透している『新しい物は善』という観念によるものだ」と指摘している。また、跳ね上がる中国の不動産価格が投資額を増大させていることや、中国政府の経済刺激策による資金投入も作用していると分析した。(翻訳・編集/津野尾)

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