<広州アジア大会>中国の金メダル独占は災いの元、「次回からはアマ選手投入を」―中国紙

Record China    2010年11月15日(月) 12時28分

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14日、広州アジア大会開幕から第3日、金メダル争いで早くも独走態勢に入った中国だが、「独り占めは災いの元。次大会からはアマチュア選手を投入すべき」と中国紙が報じた。写真は競泳男子50メートル平泳ぎで北島康介選手を抑え、金メダルを獲得した謝智力選手。

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2010年11月14日、広州アジア大会開幕から第3日、金メダル争いで早くも独走態勢に入った中国だが、国営新華社通信は「独り占めは良くない、災いの元だ」と指摘し、「次回のアジア大会からは公平を期するため、アマチュア選手を投入すべき」と論じた。

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記事は、今回の広州アジア大会では20年前の北京アジア大会の金メダル獲得数183枚を超えることは間違いないとした上で、「喜ばしいことではあるが、金メダルの独占は決して良いことではない」と指摘。アジアスポーツ界のバランスを崩し、他国に「自分たちは引き立て役」だとつまらない思いをさせてしまうというもので、「共存共栄が大事」と強調している。

中国では金メダルの数こそが「国の強さ」を示すとばかりにマスコミも連日、自国選手の活躍ぶりを褒め称えている。だが、記事は胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席が北京五輪後の進むべき道として、「スポーツ大国から強国へ」と指示したことを挙げ、「今後は金メダルの数にこだわらず、国民の健康のためにスポーツを振興していくべき」と訴えた。

記事によると、中国は金メダル数世界一を誇りながら、国民の健康状態は高血圧人口1.6億人、高血脂人口1.6億人、肥満人口2億人、子どもの5人に1人は肥満児―と決して良好とは言えない。全人口に占めるスポーツ人口はわずか28%、1人あたりの設備の充実度も世界の100番以内にも入っていない。

こうした状況を改善するため、記事は「次回のアジア大会からは大学や体育協会などのアマチュアから代表選手を選ぶようにし、国家代表チームやプロ選手からは選ばないようにすべきだ」と提案している。(翻訳・編集/NN)

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